バックパッカーとは主にバックパック(リュックサック)ひとつで海外を低予算で個人旅行する人のことです。自由で気楽そうなバックパッカーのイメージですが、いったいどんな有名人が元バックパッカーだったのでしょうか。元バックパッカーの有名人9人を見ていきましょう。
斉藤 工 / 俳優
高校時代に沢木耕太郎の「深夜特急」に影響を受け、香港からローマまで1人旅している。旅ではフランス、イタリア、タイ、香港など10ヵ国以上訪れている。モデルの仕事を始めたキッカケは旅費を稼ぐためと、根っからのバックパッカー思考。滞在中のフランスではトラブルに会い拉致されてしまった経験もあり、バックパッカー度はかなり高め。
有吉 弘行 / 芸人
1996年「進め!電波少年」というテレビ番組で沢木耕太郎の「深夜特急」をオマージュした企画として、ヒッチハイクでユーラシア大陸横断を目指す旅に半ば強制的に出される。当時は猿岩石(さるがんせき)としてコンビで活動していて、四苦八苦しながらも前に進む2人の姿は視聴者に大きな影響を与えた。番組を通して猿岩石は超人気となり、帰国後は秋元康がプロデューサーを務め、歌手として「白い雲のように」を発表しミリオンセラーを達成した。
野村 訓一 / マルチクリエイター
ラジオナビゲーター、「BRUTUS」などの有名雑誌の執筆や編集、ショップの設計、俳優などマルチに活動。大学在学中に世界各地50カ国を旅し、各国のクリエイター86人にインタビューを敢行した。その後「sputnik : whole life catalogue」を発表し、世界から注目を集める。
世界各国を旅しているも、意外にも旅関連のエッセイはない。その理由の1つは話をする事で伝えたいから。そんな彼の旅にまつわる話が聞けるのが、毎週日曜20時に東京FMで放送されている「Traveling without moving」。番組ではラジオパーソナリティーを務め、動かない旅をコンセプトに読者から寄せられる旅エピソードと素敵な曲を紹介している。
祐真 キキ / 女優
ロサンゼルスを拠点に活動するハリウッド女優。アメリカのテレビドラマ『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』ではミコ・オオトモ役を演じ有名となる。人道支援に興味があり、20歳の時にアルバイトで貯めた150万円でタンザニアへ1ヶ月間のバックパック旅行に出かけた。そこで人道支援の仕事をしていたあるアメリカ人から、アメリカではボランティア活動をする女優が多いことを聞き、自身の影響力が高まればより多くの支援が出来ると考え、ハリウッド女優の道を選ぶ。最近では【ザ!世界仰天ニュース】に出演され、脳腫瘍摘出による後遺症で、顔面麻痺になった事が明らかにされた。現在リハビリ中のようだが、一刻も早く回復する事を願う。
沢木 耕太郎 / 作家(深夜特急)
旅人のバイブル「深夜特急」の作者。物語はある若者が、インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合バスだけで目指す話で、作者の実体験がベースになっている。深夜特急は、今もなお多くの読者に影響を与え続け、物語と同じような経路を辿ったバックパッカーも多いとか。また、テレビドラマ化もされていて主演は大沢たかおが演じている。
作者は16歳の時、初めて1人旅として東北一周旅行をしていて、その体験が旅人としての原点と言える。
大沢 たかお / 俳優(キングダムなど)
日本を代表する演技派俳優。少し前には映画「キングダム」で天下の大将軍・王騎を演じ話題となる。元バックパッカーかと言われれば、多少疑問は残るが、沢木耕太郎の「深夜特急」がテレビドラマ化された際に、主演を演じているためランクイン。作品を通して旅をしているが、回を増すごとに段々と旅人らしい顔立ちになっていくのは圧巻。
安藤 忠雄 / 建築家(表参道ヒルズなど)
大阪出身の日本を代表する世界的建築家。住吉の長屋などが有名。建築家になる前はプロボクサーだった。経済的理由で大学に行けなかったため、独学で猛勉強し建築を学ぶ。その一環として世界の有名建築物を見るため、1965年から4年かけて世界を旅する。当時は日本人の海外渡航が自由化されたばかりなので、海外に行くこと事態がかなり珍しい時代。そんな時代に単身で横浜港からロシアのナホトカへ渡り、シベリア鉄道でヨーロッパへ行きアメリカ、アフリカ、インド、アジアを放浪。貧乏旅行のため、多い時は1日15時間歩いて建築を見て回ったという凄まじさ。
澤田 秀雄 / 事業家(HIS)
旅行会社である株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役会長。アルバイトで貯めたお金で1973年から3年間、旧西ドイツに留学。留学中に出張で日本から来るサラリーマン相手にツアーを企画し、稼いだお金でヨーロッパ、中東、アフリカ、南米など50カ国以上を旅して回った。帰国後はH.I.Sの前身である株式会社インターナショナルツアーズを設立。H.I.Sはの略は諸説あり、Hide International ServiceやHighest International Standards(最も優れた世界標準)とされている。
山田 進太郎 / 事業家(メルカリ)
メルカリの創業者。メルカリ創業前の2012年に半年弱で世界一周として5大陸23ヵ国を旅している。
旅を通して資源の重要性に気づき、帰国後にインターネットを利用した個人間取引サービスのメルカリをリリース。メルカリの意味はラテン語で商いすると言った意味で、英語のマーケットの語源でもある。日本以外ではアメリカに進出していて、スーパーボウル(アメフトの大会)には30秒で5億円以上かかると言われている枠にCMを放映したことで話題を集めた。