空前のサウナブームの今、サウナに行けば多くのサウナーで賑わいを見せますが、世界の多くの国にもサウナがあり、現地のサウナー達に親しまれています。そんな各国のサウナ事情を見ていきましょう。
世界のサウナ事情
フィンランドのドライサウナ
フィンランド人にとってサウナは日常生活の一部であり、数千年にわたって使用されてきました。平均して一家に一台サウナがあるとされています。木製の壁と天井の部屋を『キウアス』と呼ばれるストーブを使用して部屋を温めます。サウナ内の湿度と温度を調整するために水が使用され、岩に水を注ぐことによって発生する蒸気の波は、フィンランド語でlöyly「ロウリュ」と呼ばれています。日本と同じように、サウナに入る時は服を脱ぐ文化があります。サウナの後は湖や新鮮な雪にダイブするのが一般的です。
ロシアのバーニャ
ロシアもフィンランド同様にドライサウナの文化があります。バーニャとはロシアの伝統的なサウナや浴場の総称です。部屋を薪で温め、汗をかいたらベニックを使い体をきれいにし、マッサージします。ベニックとは柔らかい木の枝の束で、頭からつま先まで、体を優しく「叩く」ために使用されます。サウナの後は氷のプールに飛び込むのが伝統的です。
トルコ式ハマム
トルコ式ハマムとは、トルコとイスラム文化が混ざり合った中東の伝統的な公衆浴場です。15世紀頃から存在していたとされています。トルコ式ハマムは、体を温める部屋、体を洗って洗う部屋、そして低温の部屋で体を冷やす部屋の3つで構成されています。
アイスランドの地熱スパ
アイスランドは火山活動が活発なので、ミネラル豊富な天然温泉が非常に人気です。特に地元の人や観光客に人気なのが、ブルーラグーンです。ブルーラグーンには、スチームルームやフィンランド式サウナも備わっています。
メキシコのテマスカル
テマスカルとはスウェット・ロッジと呼ばれる蒸し風呂で、ドーム上のロッジの中で焼き石を置き、焼き石に水をかけ水蒸気を発生させ入浴します。娯楽というより、宗教的行事や儀式のために使用されてきました。
まとめ
国によってそれぞれ固有のサウナ文化があり面白いですね。サウナにはリラクゼーションの促進、ストレス軽減、睡眠を改善する効果があるとされています。サウナを楽しむさいは、十分な水分補給と熱から頭皮を守る「サウナハット」もお忘れなく。
コメント